整形で幸せになるのか?整形は危険? 心理学から考える整形で幸せになるための唯一の方法!

本日は、科学的な観点から整形と幸せの関係を解明します。

 

最近は美容整形手術を行う人がどんどん増えていますよね。

あなたも鏡を見たふとした時に、「いつまでも若くいたいな。」と思う機会は多いでしょう。これは、日本だけではありません。世界でも美容のニーズは高まっています。

実際に、美容整形の件数は年々増加傾向にあります。

 

しかし、整形には大きな落とし穴があります。美容整形によって本当に幸せになるのか?という問題です。

 

米国美容外科学会の報告によると、2004年にボトクス注射をした人が280万人、110万人が化学薬品を使ったシワ取りを行いました。また、何十万人の人がまぶた、鼻の整形手術、脂肪吸引の整形手術を行なっています。しかし、ほとんどの人が手術後、ごく短期間しか幸福度が高まらなかったのです。

 

 

これは一体なぜでしょうか?????

 


カリフォルニア大学リバーサイド校心理学者のソニア・リュボミスキー教授によると、これには大きな原因があると言います。

 

1つ目は、客観的な美しさと幸福度は相関関係がないからです。幸福度はあくまで自分が幸せか、自分のことを魅力的で美しいと思うかで決まります。整形後、客観的に美しくなっても、自分が魅力的になったと思わなければ、幸福度は上がりません。

 

2つ目は、「快楽順応」と呼ばれる人間の性質が原因です。

たとえ、自分が魅力的になったと思っても、そこには大きな落とし穴があります。自分の美しさに慣れてしまうのです。

大きな家や素敵な車を買っても、人間はすぐに慣れてしまい、当たり前だと思ってしまいます。女性がたくさん新しい服やアクセサリーを買って、もまた新しいものが欲しくなるのは、この「快楽順応」が起こっているからです。

 

 

それでは、整形をしても確実に幸せになることはできないのでしょうか?

そんなあなたに朗報があります。
男性、女性問わず、幸福度を上げる整形が1つだけあります。

 

 

それは、眉間のシワの手術です。

人間は、思っていなくても、なりたい気持ちの表情を真似するだけで、本当になりたい気持ちになります。例えば、眉を上げて目を細めるだけで、怒った気持ちになります。

唇や目尻をさげると悲しい気持ちになります。口角を上げて笑顔をつくると、幸せな気持ちになります。


これは科学用語で「表情フィードバック仮説」と言われています。

シカゴ大学の心理学部教授であり、ミシガン州立大学で身体運動学と心理学の博士号を取得した人間の行動に影響する認知科学の第一人者であるシアン・バイロック氏は、次の驚くべき研究結果を発表しています。

眉間のしわをボトックス注射で伸ばしただけでうつ病患者の約半数に効果があったのです!!!!

 

 

脳の働きと運動の役割は密接な関係があるということが分かって来ていますが、運動と思考の機能はお互い繋がっています。

逆に言えば、ほうれい線は喜び、幸せの感情を作る筋肉の運動によりできた線なので、運動を麻痺させるボトックスをうつと幸せである感情を感じにくくなり、不幸になってしまいます。

 

シワをとりたければ、眉間だけにしておきましょう^_^

 

 


参考文献
シアン・バイロック(2015)
『「首から下」で考えなさい』
参考論文 
1. Susskind, Lee, Cusi, Feiman, Grabski &Anderson, 2008 Expressing fear enhances sensory acquisition. Nature Neuroscience
2. Dimberg & Söderkvist, 2011The voluntary facial action technique: A method to test the facial feedback hypothesis. Journal of nonverbal behavior
3. Niedenthal, 2007 Embodying emotion